『アイドル前線伝説の生放送』
『アイドル前線伝説の生放送』柏井由紀。
彼女にはある秘密があった。
アイドルである彼女の秘密の趣味……それは『くすぐり』だった。
常日頃、由紀は誰かを監禁してひたすらくすぐり責めをしてみたいと考えていたのだ。
そんな由紀の周りには同じアイドルグループのルックスに長けた素材がたくさん転がっていた。
彼女はそんな戦友の中からその相手を選ぼうと考えていたのだった。
―某日 都内番組スタジオ―
この日、由紀の所属するグループABC4∞の生放送番組の収録が行われていた。
番組内の企画で由紀は同グループメンバーの指山莉乃、渡部麻友と共に水着での出演をこなしていた。
事件はまさに、その時現場で起こった。
後に伝説の放送事故と呼ばれる、アイドルには決してあってはならない一種の革命だった。
きっかけは、麻友のさり気ない一言だった。
「私ね、ゆきりんの脚が本当にきれいだと思うんですよ!! だってラインを見てくださいよ!!」
水着メンバーの羨ましいところというお題でトークが進み、麻友のトークで由紀の脚に注目が集まっていた。
「だって太ももからが違うじゃないですか!! この細い……あっ」
由紀の脚について語っていた麻友は、あることに気が付いた。
そしてあろうことか、それを生放送で暴露してしまった。
「ゆきりん……はみ出ているよ?」
「え……」
その瞬間、スタジオが凍り付いたのは言うまでもない。
そしてカメラの向こうへいるはずであるお茶の間ですら茫然としている姿が浮かぶ。
そんな空気を笑いに変えようと麻友はトークを続けた。
「も、もうホントいつも目に入っちゃうんですよ? ゆきりんのって思いのほか濃くって……着替えの時なんかモロに視界に飛び込んできます」
凍り付いた空気を取り払おうとしたのは麻友だけではなかった。
その隣にいた莉乃もまたトークを盛り上げようと前へ出た。
「えっ!? マジで!! ちょ、ゆきりん……ごめんね」
「え……きゃぁ!?」
莉乃は悪乗りのつもりで由紀の水着に手を入れ陰毛の感触を確かめた。
「あ、コレやばいって!!」
更に莉乃は調子に乗り生放送にも関わらずサッと水着を脱がせてしまった。
そしてなんと、由紀のモジャモジャの陰毛が生放送の画面に大きく映し出されてしまったのだ。
「きゃーーーーーっ!!」
由紀はあまりの恥ずかしさに身を縮ませ、身体と顔を隠すように丸まった。
もちろんスタッフは大慌てで番組を打ち切り、CMへと進んだ。
この後、謝罪や別のトークへの転換で何とか生放送を乗り切ることができた。
だが、由紀の心には先ほどの醜態が焼き付いて離れなかった。
このままでは終わらせない。
ある種の復讐心と、元からの趣味への好奇心がこの時合致した。
そして由紀は恐ろしい計画を思いついたのだった。
―翌日―
麻友が目を開くと、そこは使われていない空きスタジオの中央部だった。
彼女は水着姿のまま気が付けば手足を拘束され、Xの字で身動きが取れなかった。
そして目の前にはそんな麻友の様子を満足そうにニヤニヤと眺める由紀の姿があった。
「さぁーて寝起きドッキリが始まります!! まゆゆ!! おはようございまーす♪」
由紀は麻友にマイクを向ける仕草を見せる。
麻友は自身が置かれている状況を呑み込めずにいた。
「え、今寝起きドッキリって……」
「はい、ということで今回は『寝起きで絶叫!! 悶絶こちょこちょ地獄~!!』という企画でございます」
「え? 何? どういうこと……?」
「じゃあ説明します!! これからまゆゆには『くすぐったがり罪』で有罪判決を受けたのでくすぐりの刑を受けていただきます」
「『くすぐったがり罪』って何?」
「ユーザーのみなさんに投票してもらったまゆゆの弱点からこれが選ばれたの。早い話がまゆゆはくすぐったがりだからくすぐっちゃえって企画(笑)」
「ユーザーのみなさんって?」
「あ、これネット生放送番組なの。だから今、本番中」
麻友は何とか今がネット生放送中であるということ。
そしてベッドに水着で拘束されている自身がこれからくすぐられることは理解できた。
だが問題はこれからだった。
大のくすぐったがりである自分がこれから拘束されたままくすぐられるというのは好ましくない。
「さぁってまゆゆさん? くすぐったいのは苦手ですか?」
「だってゆきりん知ってるじゃん!?」
麻友はそう切り返すと、何とか逃げ出そうと身体をゆすってみる。
だが、がっちりと拘束されていては逃げ出す術などなかった。
そんな麻友に由紀は追い討ちをかけるようにあるビデオを取り出した。
「では刑の執行の前に、まゆゆと画面の前のユーザーの皆さんにはこのVTRを見ていただきたいと思います」
そう言って由紀はVTRを流し始めた。
――VTR――
そこに映っていたのは昨夜の生放送後の由紀と莉乃の姿だった。
莉乃は由紀に誘導され別室へと連れ込まれると莉乃にスプレーのような霧状のものを吹きかけ気絶させるとそのまま用意されていたベッドに拘束している映像が映し出されていた。
そして莉乃が目を覚ました瞬間、くすぐりの刑についての説明を始めていた。
『あー、うん。こちょばいの弱点以外大丈夫だと思うし……それなら耐えられるかも』
『じゃあ私は指山の弱点を探せばいいわけね♪』
『っていうか、なんでゆきりんは女王様のコスなの? ――あっ』
映像の中で莉乃は何かに気が付いたのか、声をあげて指を刺した。
『そっか、黒いからはみ出しても見えにくいもんね(笑)』
『じゃあ始めようと思いまーす(#^ω^)』
由紀はまず筆を手に取ると優しく筆先で莉乃の身体を撫で始める。
先ほどの撮影で使用した水着から露出している素肌を走る筆先が莉乃にくすぐったさを与える。
『んひゃぁ!! んぅ……』
筆が走った瞬間、いきなりの感触に驚いたのか、莉乃は声をあげるが、すぐさま黙り込んでしまった。
どうやら耐えられる範囲のようだ。
それもそのはず、まだ由紀は本気を出していないのだから……。
この責め方は後で莉乃を天国から地獄へと突き落とし絶望させるための布石なのだ。
『ふっ……んっ……何か余裕だね(笑) あ、なんだったらもっと本気でやっていいよ? モジャりん笑』
由紀の愛称をバカにするほどに余裕な返答をしていた莉乃だったが……。
由紀が筆を置き、莉乃の腋の下に手を這わせてコチョコチョとくすぐり始めた瞬間に莉乃の反応はまるで変わった。
『ひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!? ちょ、ちょっとまっひぇっへっへっへっへっへっへーっ!! んぅっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはー!!』
莉乃の中でこの時、明らかにくすぐりという行為の感覚が変わった。
今まで人にされたくすぐりとは明らかに異なるレベルのくすぐりだったのだ。
『あれぇ? 余裕なんだよね♪』
『ち、ちがっうっひひひひぃいいいひゃぁぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! あははははっ、んふふふやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!』
莉乃は拘束されていてビクともしない身体を大きく揺すっては笑い悶える。
『いやぁっはっはっはっはっはっは!! むりぃっひひひひぃっひひゃぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! だめぇっひひひ!! くしゅぐったいのやみゃぁあぁぁぁああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!』
『今、謝れば許してあげてもいいかなぁ~』
『にゃにをぅあやみゃれわいいのぅひひひゃぁはははははは!!(何を謝ればいいの?)』
『んー? なんだろーねー♪ ヒントですっ、もじゃもじゃー』
『そ、そんなのぅひひひひひ!! 処理してこにゃい方がわるぅっふふふふひひひひひひひひーっ!!』
『ふーん、じゃあ次の手に移りますか』
由紀は莉乃の腋の下から手を離すと、そのまま由紀の足元へと向かう。
その瞬間に、莉乃は顔色を変えて口を開いた。
『ちょ、ちょっと待って!! あ、足は……足だけはダメなのっ!!』
そんな莉乃の反応を見て由紀は確信した。
莉乃の言う弱点こそが足の裏であるということを。
『まぁまぁ、そんなに慌てないでよ♪ すぐにくすぐったくしてあげるから(笑)』
由紀は意味深な笑顔を莉乃に向けると、そのまま思いっきり莉乃の足の裏をカリカリとくすぐり始めた。
『あーっはははははははははははっはっはっははっは!! えひひひぃっひひひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! らめぇ、足らみゃぁぁぁぁぁああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!』
『足も弱いねぇ(笑) で、余裕なんだっけ?』
『やらやらぁぁぁぁぁぁあっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! ごめんにぇぁっくっひひひひひひひ!! ごめっふうふふふふふっひいひひひぁぁぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! おねが、ゆるひひひへへぇっひひひひひひひひっひひひ!! ごめんにゃひゃっはははははははははーっ!!』
その後も莉乃は涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら由紀に何度も許しを請う。
すると、由紀は莉乃にある提案を持ちかけた。
『じゃあ、さっきの筆で足の裏に文字を書くから、なんて書いたか当てられたら許してあげる』
由紀はそう言うと再び筆を手に取る。
そしてゆっくりと莉乃の足の裏に文字を書いていく。
その間、莉乃は少し声をあげながらもなんとか笑いを耐え、文字を想像する。
『じゃあ、答えをどうぞ♪』
『えっと、”もっとくすぐってください”』
『うん♪ じゃあお望み通り、いっぱいくすぐって、ア・ゲ・ル♡』
由紀は莉乃からこの言葉を引き出させると、自身のくすぐり術の真骨頂である脇腹へのツボ入れを行う。
がっしりと莉乃の脇腹に手を這わせると、そのまま指先で莉乃のツボを探し当て、そこに指を忍び込ませるかのようにグニグニと刺激する。
『きゃーっひゃっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! ち、ちがうっひゃぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! い、いまのこたえぇっへひひぃやぁぁぁああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! こ、これだみゃぁぁぁぁあああああっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! くしゅぐっひゃくれいきれきにゃいぃっひひひひひひひひひ!! ご、ごめんにゃひゃいぃひひひひひひひぃーっひゃっはっはっはっはっはっはっは!! し、死んにゃぁうっひぃひひひひひひひひんひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!』
その瞬間に、まんまと罠にはめられた莉乃の悲鳴と共に笑い声が響き渡り、くすぐられている莉乃は涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにし、アイドルがしてはいけない顔と声を出していた。
そして莉乃が痙攣したようにピクピクと身体をひきつけながら気を失ったシーンで映像は終わった。
―VTR END―
「ということで先ほど指山にもくすぐりの刑を執行してきました♪」
麻友はこの映像を見て軽く絶望すら感じた。
何に絶望したか。
簡単なことだった。
圧倒的までに莉乃を支配した由紀のくすぐりテクニックに麻友は絶望したのだった。
「さて、じゃあこれからまゆゆにもこれと同じくすぐりの刑を受けてもらいます」
「ちょ、ちょっと待って!!」
由紀は羽を取り出すと、麻友の制止などに耳もくれずに手始めに麻友の身体中に羽を這わせた。
麻友は羽を這わされただけでも、そのくすぐったさに笑い声をあげた。
「きゃははははは!? ま、待ってってばっ!! ゃんっくすぐったいぃっひゃはははははは!! ま、待って!! ゆきりんっ!! にゃはははははっ!! な、何で私がこんな目にっ!? きゃはははははは!!」
「うるさいなぁ~静かにしててよ?」
「ひゃはははははははは!? み、耳ダメっ!! きゃははははははは!!」
「じゃあコッチは?」
由紀は耳から臍に羽をシフトさせた。
すると麻友は再び身体を反らせて笑い声をあげた。
「やだぁははははははは!! だ、ダメっ!! っていうかっ!! きゃはははははははっ!! い、いい加減にしてよっ!! ふっひゃははははははっ!! くすぐんないでぇっ!! きゃはははははははは!!」
「さっきから口答えばっかだねぇ? これはもっとキツいお仕置きが必要だね♪」
由紀は羽を手放すとそのまま自身の指を駆使して麻友の足の裏に手を伸ばした。
そう、これから素手で麻友を攻略しようというのだ。
すぐに由紀の手は麻友の足を捕らえた。
そしてそのままゆっくりと麻友の足の裏に指を走らせ始めた。
麻友は指が足の裏で蠢いた瞬間に悲鳴を上げそのまま笑い転げた。
「ひゃっん!? いっやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! くすぐったいぃっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
「まゆゆは感度がいいねぇ(笑)」
「きゃはははははははっ!! や、やだっひぃっひいひひひひひっ!! ちょっやめっ……ひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! あはははははははっ!!」
麻友はこのくすぐったさから逃れようと身体をくねらせては抵抗を見せるが、がっちりと固定された拘束から逃れることは至難の業だった。
「まゆゆの弱点はどこかなぁ~?」
「ひゃっはっはっはっはっはっはっはっは!! そ、そんなのゆうわけにゃぁっはっはっはっはっはーぃっひひひひいぃっきゃっはははははははーっ!!」
「弱点を教えてくれたらくすぐりの刑の時間が短くなるかもよ?」
「あっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!? ぜ、ぜったいうそっひひひひひぃーっきゃぁーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
「言わなきゃ言わないでこのままずっとくすぐり続けるけどねぇ♪」
くすぐられながらも救済策を提示してくる由紀の言葉に信ぴょう性などない。
だが、麻友はとにかく今、このくすぐったさから一刻も早く逃れたいと感じていた。
だからこそ麻友はこの由紀の提案に首を縦に振ってしまう。
「きゃっはっはっはっはっはっは!! わ、わかっひゃからぁっひひひひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! 言うぅっひひひひぃ!! 言うからやめてぇっへへへへへっひゃっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
「うん。じゃあ教えてまゆゆはどこが弱いのかなぁ?」
麻友は正直に自身の弱点を口にした。
「ひゃははははっ!! わ、わきぃっひひひひひぃーっ!! 腋の下が弱いのぅっひゃっはっはっはっはっはっはっは!! 腋はダメらのぅっひゃっはっはっはっはっはっはっはっは!!」
「そっかぁ腋の下ねぇ」
由紀はそういうと意味深げにニヤリと笑みを浮かべた。
そしてそのまま麻友の足の裏から手を放すと、麻友の腋の下へと手をもぐりこませた。
「いっひゃっはっはっはっはっは!?」
腋の下に由紀の指が触れただけで麻友は狂ったように笑い声をあげた。
そんな麻友の反応を楽しむように由紀は激しく指を躍らせ始めた。
「きゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! だめっだめぇーっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! きゃーーーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
麻友は弱点を激しくくすぐられ、そのあまりのくすぐったさからもどかしそうに身体を捩る。
「あ、本当に弱いんだねぇ(笑)」
「あっははははははははっ!! も、もうやめてぇーえっひゃはははっ!! きゃぁーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! んぁっひぃっひひひっひひひひひひぃーっくひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
「え、何で止めるの? こんなに面白いのにぃ♪」
「ひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! だ、だっひぇっはっはっはっはっはっは!! 弱点言っひゃらぁーっひぃひひひひひひひ!! しゅぐやめるってひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
「あーそんなこと言ったね。じゃあ止めてあげる」
由紀はそういうと、すでに息が荒れた麻友の腋の下から手を引いた。
その瞬間、麻友は遂に解放されたと安堵した。
だがそんな平穏な時間もつかの間、不意に由紀が麻友の脇腹を擽り始めたのだ。
「きゃっはっはっはっはっはっはっは!? にゃんれぇっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
完全に油断していた麻友は突然のくすぐったさに再び笑いの渦に落とされた。
しかし、それだけではなかった。
何と由紀は即座に麻友の脇腹のツボを見つけるとそこに指をもぐりこませ揉みしだくようにしてくすぐり始めたのだ。
これがまさに由紀のくすぐり術の真骨頂だった。
この脇腹のツボ入れに麻友はあっという間に支配されてしまったのだ。
「ぎゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! それだみぇだみゃーっひゃっはっはっはっはっはっはっは!! あっひゃひゃひゃひゃっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
「あれぇ? まゆゆこっちの方が反応良くない? ってことは……もしかしてさっきの告白ウソかなぁ?」
「あっひゃっはひゃひゃははははははひゃはっはっはっはっはっはっはっは!! ち、ちがっいっひゃははははははははーっ!!」
「じゃあウソついた罰として失神するまでくすぐっちゃうからねぇ♪」
そう麻友に宣告すると由紀は更に激しく麻友の脇腹のツボを刺激した。
麻友はその刺激の強さに比例するように次第に反応が大きくなっていく。
「きゃぁーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! ま、まっひぇよぅっひひひひっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! ほ、ほんとにそれらめぇっへへへへへぇっへっへっへっへっへっへいぃっひひひひひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
「どう? このくすぐったさに落ちない娘はいないからねぇ♪」
「あっひぇっひぇっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!! ふみゃぁーっはははははははは!! あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
想像を絶するようなくすぐったさが麻友を襲い続け、早くも麻友に限界が近づいていた。
「あれ、まゆゆ~? 大丈夫?」
由紀はニヤニヤしながら今にも失神してしまいそうな麻友を責めたてる。
「きゃははははははははっ!! いひひひひぃくっくひひひひぃ!! にゃぁはははははっ!! んぁひひひぃ……も、もうらめぇーひぃひひ……」
そして麻友が失神しかけたところで由紀は麻友のツボから指を外した。
「さっきからお仕置きでまゆゆの事くすぐってるのに、全く反省してないよね?」
「ひゃぁ……ひゃぁ……にゃんのことぉ……?」
「普通はお仕置きされている時は笑わないでしょ?」
「くしゅぐられてわりゃわにゃいにゃんへむりぃれしょ?」
「もっとキツいお仕置きにしなきゃダメかなぁ?」
そういうと由紀は変な形の手袋を取り出した。
そしてそれを手にはめるとコチョコチョと蠢かせ麻友に見せつけた。
「この手袋はね、普通の何倍ものくすぐったさを感じさせる特殊な手袋なの。これでまゆゆをくすぐったらどうなっちゃうのかなぁ?」
「そ、そんにゃのれくしゅぐられたら……」
麻友はこれから身に降りかかるであろうくすぐったさを想像しただけでも身が縮こまる思いだった。
だがそんな麻友の気持ちなどお構いなしに由紀は再び麻友の脇腹に指を這わせた。
「いひぃひひひひひひぃっ!?」
麻友は先ほどの余韻もあってか、早速笑い声をあげた。
「じゃあくすぐっちゃおうっと♪」
由紀はゆっくりと、そして次第に激しく指を蠢かし麻友を本気で落としにかかった。
「ぎゃぁーっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーいやぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! やだぁやだぁはははははははっ!! いやぁーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! おかひくなっりゃうぅっひひひひひひひひぃーっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
麻友は盛大に笑い声をあげると、先ほどまでのくすぐりで体力を消耗していたこともあり、早くも意識が軽く遠のき始めた。
「あっひひひひぃっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃははははははぁーっひぃひひひひっひ!! ごめんにゃひゃいひひひひぃ!! もうゆるひへぇひひひひひひひっひゃっはっははははははははははははははーっ!! も、もうわりゃえにゃいよぅふっひひひひひひひひひっひひぃっくひゃっはっはっはっはっは!! んぁひひひぃ……きゃひひひ……ひゃっは……」
涙を浮かべ許しをこう麻友を見ながら由紀は更なる野望を浮かべていた。
それは麻友をこのまま擽り奴隷にしてしまおうというものだった。
そのためには、ここで今、麻友を調教する必要があった。
そこで由紀は麻友を失神させるのをあえて焦らすことにしたのだ。
気絶しそうになっては麻友をくすぐる指を止め、少し回復したところでまたくすぐりを与える。
これを幾度となく繰り返し続けた。
「きゃっきゃぁっひひひひっひひっきひひひひひひぃっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!! んぁひひひひぃっひゃっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはーっ!!」
「んにっひひひひひひぃっひっひっひっひっひひぃっひゃはははははひぃっひひひひひひきゃいぃいいっひひひひひひ!! んにゃぁっひひひひひひひひひひーっきゃはははははははははははははははははははははははーっ!!」
次第に麻友の口数は減り、終いにはただの笑い袋のようになっていた。
目の焦点はまるで合わず、ただ由紀の指先に笑わされ続けるだけの玩具となっていた。
こうして麻友の体力が底を尽きた時、麻友はそのまま失神してしまった。
「……あー楽しかったぁ♪」
ただ水着一枚という薄地の麻友は見事に由紀のテクニックの前に制圧された。
次に麻友が目を覚ました時、彼女はすでに由紀のくすぐり奴隷と化していることだろう。
2017/3/18 加筆

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管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます- 2015/12/18(金) 00:25:40 |
- |
- [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます- 2016/12/24(土) 01:03:39 |
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- [ 編集 ]
ぱるぱる さん>
お久しぶりです、その節はお世話になりましたm(__)m
もうこれ書いてから1年が経つんですね……涙
お褒めの言葉を頂き深夜にスキップしておりますw
さてさて、ご要望にお応えさせていただこうと思うのですが、すこーしばかり、遅くなる可能性もございますので
私が言えた義理ではありませんが気長にお待ちくださいませませ(*'▽')
- 2016/12/24(土) 03:00:30 |
- URL |
- Akris
- [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます- 2016/12/24(土) 22:58:39 |
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- [ 編集 ]
ぱるぱる さん>
遅くなりましたが、加筆完了しました!!
クリスマスですか……はるか昔ですなぁ涙
本当、お待たせしましたm(__)m
- 2017/03/18(土) 03:07:21 |
- URL |
- Akris
- [ 編集 ]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます- 2017/05/20(土) 15:12:55 |
- |
- [ 編集 ]
ぱるぱる さん>
お世話になっておりますm(__)m
そう言っていただけると大変励みになりますし、作者としても大変嬉しく思います!!
これからもよろしくお願いします!!ありがとうございました!!
- 2017/06/03(土) 08:32:38 |
- URL |
- Akris
- [ 編集 ]
プロフィール
Author:Akris
こんにちは~アクリスです
擽という名の性癖ジャンルを好んでおります
うん、レアだわ
淡々と小説を投稿したりしています
お気軽にお立ち寄りください^^
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カテゴリ
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